田和山サポートクラブの新しい出土品レプリカ展示

新しい出土品レプリカは、田和山遺跡出土品は県の文化財に登録されているので、鹿島民俗資料館に保管されています。私達はどんな遺物が出土したのかを知ってもらうため、素材を吟味したレプリカを鋭意制作中です。2018年に製作したものを紹介します。

1) 日本最古の書道資料の石硯
前漢の石硯が出土しているのは中国以外の遺跡では田和山だけで、非常に貴重な資料です。石硯と摩石がセットで出土したので、硯箱に入っていたものと考えられます。
日本最古の書道資料の石硯

2) 弓矢と盾
弓はマユミの幹を使い、麻の撚り糸を膠(にかわ)で固めたものです。鏃(やじり)は隠岐産の黒曜石、矢羽は二枚羽です。盾は杉板を麻糸で補強し、朱を塗っています。
弓矢と盾

3) 蛤刃石斧(はまぐりばせきふ)
木材を切り倒す際に使われました。90度に近い刃先は丈夫で欠けにくい。鉄の手斧は以前の作です。
蛤刃石斧(はまぐりばせきふ)

4) 棍棒
円盤型の石器に柄つけたもので、武器として使われました。
(画像)

■鹿島歴史民俗資料館
 住所:690-0803 松江市鹿島町名分1355-4
 電話/ファックス:0852-82-2797
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